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06/20 : 優緑の舞。

夜の帳が山に降りると、待ち兼ねていたかのように穏やかな緑光が空を舞う。

里山には、思ったより多くの人々が蛍狩りに訪れていた。

長く強く光り、滞空しているのがオス。
弱々しげに短めに光り、緑陰に留まっているのがメス。
なのだそうだ。

ほ、ほ、ほ~たる来い♪
頭上をとぶ蛍に手を差し出すと入ってくる。
葉に止まる蛍を見つける子どももいるが、決して逃げようとはしない。
光りを放ったまま、じっとしている。
掌のかまくらの灯りを、周囲の人たちが見入る。
ずいぶんと肝の座った虫たちだ。
それとも、なにかの思い違いをしているのだろうか。

ランプの灯り、ろうそくの灯火、蛍の光。
ほのかにゆらめき、照らす時間には、人を癒す力があるのだろう。
自らが、心をひととき落ち着かせるための灯りを求める。
灯りに限らず、日常を自浄しようとする行為そのものに
意味があるのかもしれない。

あちこちで帯状の緑光が、不規則なサインアートを描いては消える。
川のせせらぎに、子どもたちのざわめきが交わる。
街が近いせいだろうか、里山の空は意外と明るい。
お腹がすいた。そういえば、晩御飯がまだだった。

草匂う里山から、街へ帰ろう。

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